腓骨筋について

腓骨筋は足首の安定に重要な働きをしている筋肉です。
特に足の裏、踵(かかと)、足の小指、アキレス腱の”嫌な感じ”や困りごとに重要です。

腓骨筋の簡単な解剖の説明です。
腓骨筋は長腓骨筋と短腓骨筋のふたつがあります。

■長腓骨筋■
起始:腓骨上部、外側面
停止:内側楔状骨第一中足骨底

■短腓骨筋■
起始:腓骨下部外側面
停止:第五中足骨粗面
支配神経:浅腓骨神経
働き:足の底曲、外反

働きとしては・・・
腓骨筋は足首を外側から支える筋肉です。
足部の外側の縦アーチを作ることに関係があります。

ちなみにこの腓骨筋とともに側部を支えているのが後脛骨筋、こちらは内側(ないそく)のアーチを作る働きをしています。

腓骨筋が重要な理由は・・・
腓骨筋の働きは外反なので、内側の縦アーチを正常に保つ働きをしています。
腓骨筋が筋力低下をしていくと縦のアーチが制御できなくなり、ハイアーチの形になってきます。

ハイアーチになると踵や前足部に強い力が加わるので魚の目やタコの目ができやすくなったり、内側のアーチだけ高くなるので、小指の方に力がかかりやすくなり、小指に痛みが出たり、足の外側に体重がかかりやすくなるので捻挫もしやすくなったりします。

ひどくなると足底筋膜炎になったりもします。

内側の縦アーチは後脛骨筋で支えられているので腓骨筋と後脛骨筋のバランスがとれていることが、足の安定には重要となります。

~まとめ~

腓骨筋は足首を外側から支えている筋肉。

側部の外側の縦アーチを作る。

筋力が低下すると内側の縦アーチが強くなり、ハイアーチになってしまう。

ハイアーチになるとタコや魚の目ができやすくなり、踵や足の裏、小指の痛みなどがでてくる。

~当院の施術として~
足首だけを見るのではなく、骨盤と股関節の状態を調べます。
その後腓骨筋の筋力をあげるトレーニングを行います。
その場で変化が起こることも多いです。

足の裏や踵や足の小指、アキレス腱などの嫌な感じや困ったことがありましたらお気軽にご相談ください。

後脛骨筋について

後脛骨筋は足首の安定に重要な働きをする筋肉です。

~後脛骨筋の解剖的な簡単な説明~

起始:下腿骨間膜の後面
停止:足の舟状骨と全楔状骨、第2-4の中足骨底部
支配神経:脛骨神経(坐骨神経から分かれた神経です)
作用:足関節の底屈内反

働きとして

後脛骨筋は側部を内側から支える筋肉です。
側部の内側の土踏まずのところにある縦のアーチを作ることに大きな関係があります。

ちなみに後脛骨筋とともに側部を支えているのが腓骨筋という筋肉です。
こちらはまた違う時に書きます。

~後脛骨筋の重要なポイント~

後脛骨筋の筋力が低下すると土踏まずの縦アーチがなくなり偏平足になってしまいます。
偏平足になってしまうと内側のくるぶしの下が腫れて痛みが出たりしてきます。
ひどくなると歩くのがつらくなります。
逆に後脛骨筋が強く働きすぎると土踏まずの縦アーチが高くなってきて、ハイアーチとなってきます。
ハイアーチが続くと、かかとと前足部に圧力がかかるので魚の目ができやすくなったり、ひどくなると足底筋膜炎になったりします。
このように後脛骨筋は側部のバランスにとても重要な働きをしています。

~まとめ~

●後脛骨筋はふくらはぎから足の裏にいく筋肉で、足の土踏まずの縦アーチを作る。
●後脛骨筋が弱くなると偏平足になる。
●後脛骨筋が強く働くとハイアーチになる。

~当院の施術として~


股関節や骨盤の状態を調べます。
その後後脛骨筋が弱化しているのであれば後脛骨筋の筋トレを行います。
働きすぎているのであれば、腓骨筋を強化するトレーニングを行います。
側部の安定は身体のバランスにとても大切です。
(自宅でも簡単にできるトレーニングもお教えしております。)


足の痛みや膝の痛みでお悩みの方はお気軽にご相談を!!

腓骨神経について

脛の外側や足の甲の方にかけて嫌な感じがしたり、足首を上に上げづらかったり、歩きにくく躓きやすくなったり、このようなことはありませんか?

このようなことは腓骨神経に問題があるかもしれません。

●腓骨神経とは

坐骨神経から膝の裏あたりで、枝分かれした神経です。
その後腓骨頭を回って浅腓骨神経と深腓骨神経となります。

・浅腓骨神経は主に足の甲の周囲の感覚神経なので、麻痺が起きても動かすことができなくなることはありません。

・深腓骨神経は主に足首や足の指を持ち上げる筋肉を支配しているのでここに問題が起こると足首があげにくくなります。

●なぜ腓骨神経に問題が出るのか

腓骨神経の通ってゆく行程に問題が起こりやすい訳があります。
腓骨神経は膝の外側にある腓骨頭に巻き付くように走行しています。

この部分は神経のクッションとなるものが少ないので外部からの圧迫などの刺激で神経に不具合が起こりやすいのです。
簡単な例でいえば長い時間正座をしていて、足がしびれて立てなくなる。
これは腓骨神経が圧迫を受けてこのようなことが起こるのです。

また骨折や外傷、ガングリオンなどでも圧迫を受けこのような症状がでます

●自分でできる注意とは

・きついストッキングや強く締め付けるようなソックスなどはあまりはかない。
・長時間圧迫するような姿勢は避ける。

●まとめ
腓骨神経は坐骨神経から枝分かれした神経。
腓骨頭に巻き付くように走行してその部分にはクッションが少ないので圧迫を受けやすく、それにより脛の外側や足の甲への嫌な感じや足首が上げづらくなるようなことが起こる。

●当院の施術として

膝から下の問題であっても腓骨神経のおおもとは坐骨神経なので、体の全体を見ることが大切です。
体に傾きなどがあれば片側の足に負担がかかったりしてしまいます。
全体を見たうえで、足首や腓骨の動きなど、細かな部分など施術します。
全体と部分をしっかりとチェックすることが大切です。
骨折や外傷、ガングリオンでないのに、このようなことで困っている方はぜひ一度ご相談ください。

アキレス腱炎とは

スポーツをしているときにアキレス腱が痛くなったりしませんか?
もしかするとアキレス腱炎かもしれません!


~目次~
●アキレス腱について

●アキレス腱炎について
●自分でできる対処法について
●当院の施術について

 

~CHECK~
・アキレス腱の周りが痛い
・つま先立ちでアキレス腱が痛む
・朝起きて歩いた時にアキレス腱が痛い
・歩いているときにアキレス腱が痛む
このようなことがある人はアキレス腱に問題があるのかもしれません。

アキレス腱とは

ふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)、ヒラメ筋をかかとの骨に付着させる靭帯で最大の腱です。
しかし靭帯最大の腱なのですが、走行する血管が少なく問題が起きるとなかなか改善しにくい特徴があります。
筋肉が働くとつま先を下に下げる動きが出来ます。
つま先で立つ動きです。

アキレス腱炎とは

アキレス腱や周囲の組織が炎症を起こしている状態を言います。
起こる原因としては主に使い過ぎによるオーバーユースが多いです。

ダッシュやジャンプでの着地や急に止まるストップの動作などのアキレス腱への負担
ふくらはぎの固さ
も関係します。
筋肉に柔軟性が欠けてくると常にアキレス腱に負担がかかってしまいます。

かかとが内側や外側に偏っているのもアキレス腱に過剰な負担がかかるので炎症の起きる原因となってきます。

自分でできる対処法とは

◎まずは休む

痛みがあるのはそれ以上使うと壊れますよという体からのサインでもあるので休むこともとても大切です。

◎ストレッチをする

ふくらはぎだけでなく股関節の周り、腿の裏側(ハムストリング)もしっかりとストレッチをした方がよいです。
また脚の裏も膜でアキレス腱とつながっているのでゴルフボールなどを踏むなどして刺激しておくのも効果があります。

◎アイシングをする

練習前には十分なウォーミングアップと運動後にはアキレス腱へのアイシングも大切です。

当院の施術としては

アキレス腱に痛みの問題が起きているのですが、そこだけの問題ではない場合が多くあります。
痛む方の股関節の動きが悪かったり、腿の前の大腿四頭筋や腿の裏のハムストリング筋の緊張も関連が深いです。

また骨盤の問題で足の長さに違いがあれば、ジャンプなどの着地の際に加わる力は右と左とでは大きな違いが出てきてしまいます。
先ほども書いたように、かかとが内側や外側に偏っているのもアキレス腱に過剰な負担がきてしまいます。

このように同じ痛みであっても様々な原因が考えられます。
痛むところだけではなく体全体をちゃんとチェックすることが大切です。

当院は背骨や骨盤の状態を改善するのに適したDRTと、かかとの傾きや筋肉の固さなどの細かいところにアプローチするのに最適な、最新のストレインカウンターストレインテクニックを受けられる松戸で唯一の整体院です。

シンスプリントについて

運動している方はとくに要注意!?
脛の痛みはもしかするとシンスプリントかもしれません!

目次
シンスプリントについて
痛みがでる場所とは
痛みがでるメカニズムとは
シンスプリントになる原因
自分でできる対策について
当院のシンスプリントに対する考え
最後に

~チェック~
・脛の下の方に痛みを感じる
・運動をすると脛が痛い
・脛の内側を押すと痛む
・ランニングやジャンプをする運動を多くする
このような人はひょっとするとシンスプリントかもしれません。

まずシンスプリントとはランニングやジャンプを繰り返すスポーツをした人はよく聞いたかもしれません。
いわゆるオーバーユース。
使い過ぎででてくる状態で別名、脛骨過労性(疲労性骨膜炎)と呼ばれます。使い過ぎなので過労や疲労などの言葉がでてきます。

痛みがでる場所とは?
運動している時や運動した後に脛骨(脛の骨の下1/3のところ)に痛みがでてきます。

痛くなるメカニズムとは?
ヒラメ筋や後脛骨筋、長指屈筋などは、走るときに地面を蹴ったりジャンプしたりするときによく使う筋肉で、ここが使い過ぎで柔軟性を失って脛の骨膜(骨を覆っている膜)を引っ張ってしまいます。
それによって炎症が起きてしまい痛みがでてきます。

シンスプリントになる原因は?
スポーツの初心者の人が急に走ったり運動したりするときによく起こります。

足が偏平足だったり、足が回内側だったりすると痛みを起こす後脛骨筋に、より負担がかかるので痛みが出やすいです。

足首が固い人やふくらはぎの筋肉が固い人、ふくらはぎの筋肉の不足も痛む原因です。
固いグランドやアスファルトなどでの練習など、足に衝撃が強くなるのも痛くなる原因です。
そしてすり減ったかかとの靴や、クッションの悪いシューズなどでの練習も痛みがでやすくなります。

自分でできる対策として

まずは『使い過ぎなので少し休む』これも大切なことです。
股関節、足首、アキレス腱を中心によくストレッチを行う
クッション性のよいシューズを選ぶ。
そしてアーチを支える足底板なども効果的です。

当院のシンスプリントの考えとは?

全体のバランスを整えるのは当然ですが特に足が回内側だったり、偏平足だったりは骨盤からの問題が関係するので、まずは骨盤、股関節、膝、足首の問題をチェックしていきます。

骨盤が前(反り腰)になると足首は回内しやすくなります。
そのあとでリンパの施術をします。
問題があるところにはリンパの流れが悪くなってきます。

当然ですがしっかりと流れを作るために、足のリンパの戻る左鎖骨のリンパを開いてから乳糜槽(ここは上半身と下半身のリンパをつなぐポイント)→膝の裏にある膝窩リンパ節→脛骨リンパ節と施術をしていきます。

次に前脛骨動脈の流れをよくしていきます
ランニングやジャンプの衝撃が続くと血液の流れが悪くなってきます。
足全体の動きがでたあとにリンパと動脈へのアプローチ、これが大切になります。

当院は全体のバランスをととのえるのに最適なDRTテクニックや股関節や足首など細かな問題的に最適な最新のストレインカウンター・ストレインを受けられる松戸で唯一の整体院です。

足の痛みでお困りの方はお気軽にご相談を!

足の裏の痛み、かかとの痛みについて

足の疲れと思って足の痛みそのままにしていませんか?

~目次~
足の痛みについて
●当院の施術の考えとは?
●なぜ痛くなるのか?
●長時間の立ち仕事での対策
●硬くなったふくらはぎの対策

足の裏の痛みやかかとの痛みは一般に足底筋膜炎や足底腱膜炎といわれているものです。

・朝の歩きだしが痛い
・長い時間の立ち仕事で痛くなる
・歩いている時に足の裏が痛い
・長い時間座った後歩くときに足の裏が痛む
このようなことがある人は足底に問題があるかもしれません。

当院の施術の考えとは?

足の裏が痛いからといって足の裏だけを見ることだけはしません。
足の裏だけ調整しても変化が少ないと思うからです。

例えば来院した方を調べると足の長さが違う場合が多いです。
となると足の体重のかかり方が変わってきてしまいます。
これも足の痛みの原因となります。

また骨盤が前傾(反り腰)になると、足首は傾いて偏平足になりやすくなります。
こちらも足の痛みの原因となります。
また股関節やふくらはぎの固さも足首の問題となり、足の痛みに関連が出ます。
同じ痛みでも原因はさまざまです。
痛みは結果で原因は違うことも多いです

足の問題でも全体をしっかりと検査して背骨、骨盤、股関節などをしっかり施術していきます。
当院は背骨と骨盤を整えるDRTテクニックと筋肉の誤作動を解除する最新のストレイン・カウンターストレインテクニックを受けられる松戸で唯一の施術院です。

まずは簡単に足の構造についてです。
足の裏には歩いていてもクッションになるようにアーチがあります。
ショックを吸収するようにスプリングのような感じです。

足底の筋膜はかかとから扇状に広がって足の付け根につくことで、このアーチを維持する役割をしています。
このアーチに問題が起きると足の裏やかかとが痛くなったりします。

なぜ痛くなるのか?

一般によくあるのが、ランニングなどで繰り返し足底に刺激が入って痛みがでてきます。
つまりは使い過ぎです。
この場合はやはり休むのが一番になってきます。
またランニングする前にしっかりとストレッチをしてから走るのも予防となります。

長時間の立ち仕事
こちらも原因となります。
疲労も大きな原因です。
けれどもこちらも仕事。休むわけにはいかないので困ります。

対策としては?
足の疲れを早くとるために、脚の裏をテニスのボールやサランラップの芯などでコロコロと刺激をするのもよいでしょう。
ただしやりすぎはダメです。
強くやり過ぎたりしては逆効果です。
気持ちのよい感じで5分くらいで十分です。

硬くなったふくらはぎ
長い時間の立ち仕事はふくらはぎが固くなりやすいです。
足の裏の痛みとふくらはぎの固さや緊張はとても関連が深いです。
ふくらはぎの筋肉はアキレス腱でかかとの骨についています。

そして足底筋膜もかかとの骨から足の指先まで伸びています。
同じかかとの骨についているので連動している感じです。

対策としては?
ふくらはぎをストレッチやボールなどを使ってゆるめてあげると足首の動きもよくなりますし、連動している足底筋膜にも効果があります。
ストレッチやゆるめるやり方はYOUTUBEなどにでているので我流ではなくしっかりと見てからやりましょう。

靴の問題

高すぎるハイヒールや先のとがった靴などはやはり足の問題を起こす原因です。
今はシューフィッターの方もいるので、自分にあった靴を選ぶのが大切です。

捻挫の後遺症と整体

捻挫を軽くとらえていませんか?
捻挫の後遺症で膝や腰の痛みにつながっているかもしれません!

~目次~
こんな症状ありませんか?
足首の捻挫とは?
対策方法とは?
施術方法とは?


若い頃にスポーツをしていた人は特にだと思いますが、今までに捻挫をした経験がある人は意外と多いと思います。

捻挫は大したことではないと軽く考えがちで、痛みがなくなったので大丈夫と思って湿布だけ貼ってさほどの固定などをしない人も多いと思うのですが、この軽く考えた捻挫の後遺症が膝の痛みや腰の痛みの隠れた原因になっていることがあります。

・以前にひどい捻挫をしたことがある
・足首が痛む、むくんだりする
・原因がわからない膝の痛みがある
・原因がわからない腰の痛みがある
・靴の減り方が右と左で違いがある

このようなことがある人は捻挫の後遺症があるのかもしれません。

足首の捻挫とは?
捻挫はほとんどは内反捻挫が多いと思います。
構造的に足首は外反しにくく内反しやすいのです。


そしてひどい捻挫の時には靭帯が伸びてしまったり損傷を受けてしまう場合が多いです。
靭帯は関節を守っている紐のようなもので、例えば荷物も紐でしっかりと縛っていれば安定していますが緩くなったら不安定になってしまいます。
これと同じことが足首で起きているのです。
不安定なため靴の減り方が左右で違っていたり、膝や腰の痛みの隠れた原因になってしまっているのです。
よく問題を起こす靱帯は前距腓靭帯と踵腓靭帯です。

対策方法とは?

腓骨筋群のトレーニングがよいです。
腓骨筋群はふくらはぎの外側にある筋肉で、長腓骨筋と短腓骨筋で構成されています。
働きとしては足首を外反させる働きがあります。
つまり内反させない働きがあるため重要となるのです。
捻挫の後遺症がある人は内反しやすくなっており、不安定なので腓骨筋群を鍛えることで外反させることができ安定してきます。

下の図のような形でトレーニングすると腓骨筋群をトレーニングすることができます。

(写真:朝日デジタルより引用)

ここでのポイントは足の親指の付け根に体重をかけることです。
これにより外反の形になるのです。
小指の方に体重がかかると逆効果になるので注意が必要です。

施術方法とは?

初めての来院時に、通常の施術時間30分の倍の1時間かけてカウンセリングと施術をします。
カウンセリング時に過去のケガや捻挫の有無もしっかりと聞くので、捻挫の後遺症なども見逃さないようにしています。
昔のことでご本人が覚えていなくても痛みとの関係を考えて施術をするため、こちらから尋ねて思い出す方も多いです。

捻挫の後遺症があれば足首の内側なのか、外側なのか踵なのかその他なのかと調べ、それぞれ専門の施術をします。
同じ膝・腰の痛みでも原因は色々です。
隠れた原因もあります。

その状態に専門の施術をすることが大切です。
いつも同じ施術ではなく問題に応じて最適の施術をするそれが大切です。