左側の肩や背中と胃の関係について

なかなかとれない肩の痛み、背中の痛み
もしかしたら胃からくるものかもしれません!

~目次~

胃とは?
役割としては?
背中や肩への胃への影響とは?

~CHECK~
☑左肩が痛い
☑左の背中が痛い
☑左側の肩が動かしづらい
☑左の肩甲骨の周りがだるい

このような状態はひょっとすると胃が関わっているかもしれません。
右の背中や肩、首の痛みやだるさに肝臓が関係しているのと同じように左側の問題にも内蔵が関係していることがあります。
左側でメジャーなのは心臓と胃と膵臓ですが、ここでは胃について書いていきたいと思います。

 

胃とは?

図でみてわかるように体のやや左側に位置しています。
それで左側の問題と関わってきます。
口から入ってきた食べ物を蓄える袋状の臓器です。

空腹時は小さくしぼんでいますが満腹のときになると1.5~2.5リットルも食べ物や
飲み物をためることができます。

役割としては?

消化をします。
胃酸を分泌して(1日に1.5~2.5リットル)胃を動かして(蠕動運動)、食べ物をドロドロにして十二指腸に送ります。
胃では消化はしますが栄養の吸収はほとんど行われません。
(水、糖分、アルコールの一部は吸収します)

図でわかるように胃からつながる幽門があり、食道につながる噴門は胃液や胃の内容物が逆流しないようにする役割をしています。
十二指腸につながる幽門は十二指腸の通過をコントロールしています。

背中や肩への胃の影響とは?

基本的に背中や肩に問題を起こしやすい人は、体が丸まっている傾向にあります。
仕事での長時間のパソコン作業や座っている時などに、もたれかかったりしている感じが多いと思います。

そうすると、体の中でやわらかなところはお腹ですから、お腹から折れた形になった姿勢になっていきます。
そうなると、常に胃が押し潰された感じになってしまい働きに問題が起きやすくなります。

先ほども書いたように胃は中のものが食道に逆流しないように噴門でしっかりと蓋をしていますが、いつも潰されて圧力を受け続けていると、噴門が緩くなって逆流性食道炎を起こしやすいベースになってしまいます。

お腹から折れた悪い姿勢は内蔵の問題も起こす可能性をもっています。
本当に頃の姿勢は大切です。

関節や筋肉のバランスをとって、丸くなった体を伸びやすく動きやすくしても、長年のお腹から曲がる悪い姿勢の癖で、胃などの内蔵が体をまっすぐに伸びるのを邪魔する時があります。
そのような場合、体の動きが出て痛みなどが改善してもよい状態が続きにくく、ぶり返しやすい状態となります。

そのような時に胃の問題を解消することで、よい状態が長く安定しやすくなります。
ただし、悪くならないように自分自身でも姿勢や食生活を注意することは大切です。

自律神経について

身体がだるい・調子がよくない
そのままの状態にしていませんか!?

~目次~
自律神経とは?
交感神経の働きとは?
副交感神経の働きとは?
自律神経の問題とは?
当院の考えとは?

~CHECK~
☑身体がだるい
☑息苦しい感じがする
☑眠りが浅い
☑胸の周りに圧迫感がある

こんな状態は自律神経が関わっている問題かもしれません。

自律神経とは?

神経は大きく分けると脳と脊髄からなる中枢神経と、中枢神経から枝分かれして全身に網の目のように伸びている末梢神経に分かれます。

末梢神経は、自分の意志で体を動かす体性神経と、自分の意識とは無関係に体の機能を調整してくれる自律神経の二つに分かれます。
そして自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれていきます。

交感神経の働きとは?

◆心臓
ドキドキと早く動きます。
緊張している状態の感じです。

◆気管
酸素を取り込みたいので拡張します。

◆肺
ハーハーと早い呼吸になっていきます。

◆胃腸
消化を抑制します。
食欲がなくなります。食べている場合ではないからです。

◆瞳孔
大きく開きます。

◆唾液腺
唾液がでなくなっていきます。
口がカラカラになっていきます。

◆膀胱
排泄している場合ではないのでおしっこが出なくなります。

つまり闘モードの状態といえる感じになります。

副交感神経の働きとは?

◆心臓
ゆっくりと穏やかに動きます。

◆気管
ゆっくりと呼吸でき広がる必要がないので収縮します。

◆肺
ゆっくりとした深い呼吸になります。

◆胃腸
働きがよくなるので食欲が増加します。

◆瞳孔
縮小します。

◆唾液
唾液のネバつきもないさらっとした唾液が十分にでて口が乾きません。

◆膀胱
排泄しても問題ないのでトイレに行きたくなっていきます。

つまり常にリラックスしているときの状態です。

自律神経の問題とは?

最近では、仕事や人間関係などでストレスがたまったりすることが多いので、交感神経が強い状態が続いている人が多い感じがします。
常に戦闘モードの状態です。

交感神経と副交感神経の切り替えが、うまくできていない感じがします。
先ほども書いたように、自律神経は脳と脊髄からなる中枢神経が枝分かれをしたものです。

脊髄神経は背骨の中に入っているので、背骨の状態も自律神経との関連が深くなっています。
またストレスで緊張があると、肩周囲がより固くなりやすくなります。

肩や首は、肩の荷が重いや借金で首が回らないと言われるように、ストレスの影響を受けやすい場所です。
そうすると胸の動きに問題が出やすくなり、深い呼吸がしづらくなっていきます。

当院の考え

背骨の動きの悪いところを動かして、次に胸椎と肋骨にアプローチをすることで体が動かしやすくなり、胸の動きもでてきて深い呼吸がしやすくなっていきます。

リラックスするために深呼吸したりしますよね?
呼吸はとても大切です。

深い呼吸は体の循環を良くしてくれます。
固いところがなくなり体が動かしやすくなって、深い呼吸ができてくれば、疲れが取れやすくなってきて、リラックスしやすい体になっていきます。

交感神経と副交感神経の切り替えが、うまくできる感じになっていきます。
肩こりや腰痛などの痛み以外にも、体のコンディションを調整する意味で整体は効果がある一面もあります。

体が緊張し、ずっと戦っている状態の交感神経が優位だからかもしれません。
そのような状態の時にはお気軽にご相談ください!

盲腸と腰痛について

なかなか治らない腰痛を放っておいていませんか?
ただの腰痛じゃないかもしれません!

~目次~
盲腸とは?
臓器と痛みの関連とは?

~CHECK~
☑右の腰だけが痛い
☑右の腰がいつもだるい
☑左は平気だけど右の腰が嫌な感じがする
☑右の足が痛い・だるい

そんな右側の腰の痛みは盲腸が関連している腰痛かもしれません。

盲腸とは?

まず盲腸は大腸の一部で大腸と小腸の境目あたりにあります。
人間では小さいのですが、馬などの小食動物では大きく草などを消化する働きを持っていると考えられています。
その盲腸の下に3~5センチほどの虫垂がついていて炎症が起きると激痛が引き起こされます。
それが虫垂炎です。
俗に盲腸などといわれています。

虫垂は長い間役割がはっきりせず、無駄な臓器と言われていましたが、最近では虫垂にはたくさんの免疫細胞が住んでいて、健康に重要な腸内フローラがよい状態で保たれるように働いている可能性があることがわかってきました。
(NHKためしてガッテンより)

盲腸は図で見てわかるように病名ではなく、臓器になります。
大腸の一部で右の骨盤の奥に位置していて、骨盤に外側、内側、下方と三か所で付着しています。

盲腸の後ろ側には腰の骨をお腹側から支えている腸腰筋があります。

そして大腿四頭筋といわれる腿の前の筋肉を支配している大腿神経があり、さらに図のように太ももの外側の神経痛を引き起こす外側大腿皮神経もあります。

臓器と痛みの関連とは?

体を動かしたりするときに内蔵もその動きとともに一緒に動いています。
しかし何らかの原因でその動きがうまく出なくなった時に体の内側から動きを邪魔してしまいます。

盲腸の働きは問題ないのですが、動きがでなくなる時があるのです。

先ほど書いたように盲腸の後ろ側には腰痛にとても関連のある腸腰筋、骨盤のゆがみの関連の強い仙腸関節、太ももの前の四頭筋を支配しひざ痛に関連があるかもしれない大腿神経、腿の外側の神経痛を引き起こす外側大腿皮神経もあります。

盲腸も動きがうまくいかないときにこれだけの痛みに関わる可能性がでてきます。