小胸筋について

小胸筋とは?
肩の凝りや巻き肩、四十肩、五十肩にも関連が深い小胸筋(しょうきょうきん)の説明です。

小胸筋の場所と働き
ろっ骨の第三から第五の前面から始まって、肩甲骨の烏口突起に付着しています。
神経支配は内側胸筋神経、外側胸筋神経。
働きとしては肩甲骨の外転、肩甲骨を固定するとろっ骨を引き上げます

なぜ小胸筋は、肩こりや巻き肩、四十肩に関わるか?

同じ胸筋で大胸筋があります。その大胸筋の下にあるのが、小胸筋です。
つまりインナーマッスルです。

大胸筋は、上腕骨(腕の骨)についているので腕の骨に作用します。
小胸筋は、肩甲骨に付着しているので、肩甲骨に作用します。
この肩甲骨に作用する、というところがポイントとなります。

私たちの生活は、デスクワークでのパソコン作業や、スマートフォンを見ていたり、家事での料理など、下を向いていることが多いです。
そうすると体は丸まりがちになり、肩は内側に入りやすく、巻き肩の状態になってきます。

巻き肩とは?

肩甲骨が外転の状態になっている形のことです。
小胸筋は肩甲骨に作用し外転させるので、猫背や巻き肩の人はいつも縮んで固くなっているのです。

そして巻き肩や猫背は肩や首の問題が起こるポイントとなります。
また小胸筋の下には神経や血管が通っているので、そこが圧迫を受けると手や腕にしびれなど困ったことが起こる、小胸筋症候群(過外転症候群)になってしまいます。

自分でできること

デスクワークの時にも30分~1時間に一度は肩を外に回したり、手を後ろに組んで胸を大きく開いたりすることはよいです。

あとはストレッチです。
YouTubeなどに多く載っているので、それを見て試してみると良いと思います。

まとめ

◎私たちの生活はデスクワークや家事などで肩が丸まることが多い。
◎丸まると小胸筋は縮んでしまう。
◎小胸筋は肩甲骨に作用するので巻き肩や猫背の原因になる。
 よって肩や首の嫌な感じを出す。

当院の施術として

肩や腕の問題でも骨盤、背骨はしっかりとチェックします。
全体を見るのが大切です。
もちろん、ポイントとなる小胸筋の筋肉もしっかりとチェックします。
小胸筋は割と表面から触りやすい筋肉ですし、固くなっている人は触るとかなり痛い場所です。

当院はストレイン・カウンターストレインという細かな筋肉へのアプローチに適した技術で施術をします。
肩や腕、首の困ったことで、小胸筋を触られたことがない方は是非一度お気軽にご来院ください。

ハンター管症候群とは

ハンター管症候群とは
膝やふくらはぎの内側あたりの嫌な感じや痛みに関連が深いハンター管の説明です。

ハンター管とは何か?
ハンター管とは本来は内転筋管と呼ばれます。
腿に付着している長内転筋、大内転筋、内側広筋、縫工筋という4つの筋肉で作られているトンネルのようなものです。

場所としては膝の内側のやや上にあります。
このハンター管には大腿静脈、大腿動脈、伏在神経が通っています。

この伏在神経がポイントとなってきます。
伏在神経は大腿神経の最も長い知覚神経で膝の内側とふくらはぎの内側の知覚(感覚)を支配しています。

なのでこの神経の通り道が邪魔されたりして、問題が起きると膝の内側やふくらはぎの内側に嫌な感じが出てきてしまいます。

ハンター管に問題が起こるのはなぜ?
ハンター管は大内転筋、長内転筋、内側広筋、縫工筋という4つの筋肉でできたトンネルです。


筋肉は使いすぎや悪い姿勢の習慣などで疲労がたまってくると、筋肉が固く緊張してきます。

そうなると筋肉でつくられたトンネルは狭くなってしまい、伏在神経が圧迫を受けて問題がおきてくるわけです。

まとめ

●ハンター管は大内転筋、長内転筋、内側広筋、縫工筋から筋肉のトンネル
●伏在神経がトンネルの中を通っているので疲労や姿勢の問題などでトンネルが狭くなると神経が圧迫される。
●伏在神経は知覚神経なので運動的な麻痺は出ずにひざの内側、ふくらはぎの内側に嫌な感じや痛みがでてくる。

当院の施術として

当院では痛い膝だけを見ることはいたしません
足は骨盤についているので、

 骨盤に左右で差がないのか。
 股関節の左右差はないか。
 肩の高さなどに差はないか。

などをチェックしていきます。

伏在神経は腰椎、腰の骨から出ているので、腰椎の動きも調べます。
全体の動きを調べることが大切です。